鍵の役割

鍵の事で悩んだり疑問に思ったことはありませんか?当ブログではそのような疑問を解決するためのツールとして役立てていただけるよう、為になる情報を発信しています。

役立ち!鍵の役割


鍵はどこに、どんな目的でつけられるか

普段何気なく使っている鍵ですが、この鍵ひとつでセキュリティとしての機能を発揮しています。使われている場所は様々ありますが、大抵ついている場所としては「家」「建物」ですね。そして「車」「バイク」といった乗り物にも鍵があります。もし鍵がなければ、人は自由に家の中に入ることができ大事な物も盗まれてしまうかもしれませんし、車も誰でも乗っていくことが出来戻ってこないかもしれません。そのため、鍵は「勝手に入られたくない場所」「勝手に使われたくない物」に、「防犯を目的」としてつけられます。

この考えは、資産を持つようになった時代、紀元前約2000年前後にはあり、木製の「エジプト錠」というしっかりとした錠前が生まれています。日本はその頃縄文時代!
簡単なつっかえ棒とは違って、かんぬきと数本のピンとで固定された錠前に、専用の棒鍵を挿してそのピンを押し上げると錠前が開く、という現在のピンシリンダーの原理が完成しているのです。


取付けられている場所によって違う機能性

家の鍵も車の鍵も、同じ構造で出来ているのかというと、そうではありません。

家の鍵、というのはドアがいかに開けられないようにするか、をまず重視ししていますのでかなり複雑に作られていることが鍵を見ただけでもわかるかと思います。もし持っている鍵がディンプルキーなら、形の違うへこみがいくつかあり、防犯性が高いものだと鍵側面にも穴があいています。このディンプルキーは鍵の専門家とされる鍵屋でもピッキングが困難と言われていて、新築住宅だと初めからディンプルキーがついていることが多いでしょう。

車の場合、いかに盗まれないようにするか、を重視しますので家の鍵とは違った機能がついています。それが認証・照合システムです。
車のエンジンをかけるにはイグニッションスイッチを押します。イグニッションは車のエンジンや電気系統を作動させるためのもので、運転席にエンジンキーを挿して作動させるか、また最近多いスイッチ式のプッシュスタートで作動できます。
スイッチ式のボタンを押したり、鍵をコピーして挿せばだれでもエンジンがかけられるかというとそうではなく、認証・照合システムのイモビライザー機能によって防がれています。対応するイモビライザーキーにはチップが内蔵されており、IDコードを車体側が認証しなければエンジンがかからないシステムになっています。


古い鍵の場合は危ない

鍵があるだけで”誰でも”出入りする、車に乗るといったことはできませんが、古い鍵の場合怖いのが「ピッキング」という不正開錠手口で”簡単”に開けられてしまうところです。
家の鍵も車の鍵も、昔はギザギザに刻まれた鍵が使われていました。先に紹介したエジプト錠の原理で、段差の違うピンが並んだ鍵穴に鍵を挿して押し上げることで鍵穴が回る・錠が開くというピンシリンダー構造になります。古いディスクシリンダー構造は少し違う動きになりますが、ピッキングに弱くかつ見た目はギザギザの鍵です。

専用のツールを使い、知識がある泥棒に狙われてしまうと「5分以内」で開けられてしまいます。

もし古いギザギザの鍵を使っているのであれば、ディンプルキーへ交換する、またイモビライザー機能がついた車を選ぶ、といった選択がお勧めです。


家の鍵がギザギザの鍵の場合は交換必須

全てのギザギザの鍵が危ない、というわけではありません。現在のピッキング対策がなされている鍵でMIWAの「ロータリーディスクシリンダー」というものがあります。こちらは見た感じギザギザですが、より複雑に作られておりピッキング耐性があります。価格も安めなので、すぐ交換したい人は業者に頼んで鍵を交換してもらうと安心ですね。

費用が少し高くなりますが、やはり家の場合はディンプルキーシリンダーが安全です。加えて鍵を壊されないよう頑丈に作られたものを選ぶとなお良し。


古い鍵は誰でも入ることができるわけではありませんが、場合によって簡単に開けられるという怖さを知っておきましょう。